一皿の思想を支える黒衣たち part.2

皆様、こんにちは。
一皿の料理が生まれるまでには、厨房だけでは完結しない数多くの思考があります。先日、サービススタッフとともにワインの試飲会へ足を運びました。
今季リリースされる新しいワインを味わいながら、秋の食材との相性や、料理との組み合わせを考える時間。一本のワインが持つ香りや余韻は、合わせる料理によってまったく違う表情を見せます。
その変化を確かめながら、グラスの向こう側にある一皿を想像する。私たちにとって、とても大切な時間です。
今回一緒に参加したスタッフは、以前は飲食とはまったく異なる業界で働いていました。料理やワインを専門的に学んできたわけではありません。
それでも、この仕事に魅力を感じ、一つひとつ知識を吸収し、お客様へ届ける言葉を磨き続けています。サービスは、料理を運ぶ仕事ではありません。
料理人が込めた想いを受け取り、お客様へ手渡す、最後の表現者です。一皿の価値は、味だけでは完成しません。
どんな言葉で届けるのか。どんなタイミングでグラスを差し出すのか。誰が、その時間をつくるのか。
そうした積み重ねが、レストランという体験を形づくっているのだと思います。
厨房の中だけでは生まれない料理があるように、サービスの学びもまた、店の未来を少しずつ育ててくれています。
これからも、それぞれの視点を持ち寄りながら、Philosophyらしい一皿を皆様へ届けていきたいと思います。
